作・河原敬吾
田舎から都会へ出てきた鴨橋さん。
田舎とはあまりにも違う景色にびっくり仰天。
高い建物と流れていくスピードの早さについていけず、途方に暮れてしまいました。
どこに行って何もすればいいのかもわかりません。
住む場所のあてもないので、仕方なく、空がいっぱい見える方へと歩くことにしました。
しばらく歩いていると、広い空が見える広い空き地がありました。
近くには川が流れ、遠くには山も見えます。
「おっ、ここなら住めるかもしれないぞ」と鴨橋さんは思い、辺りをキョロキョロ見まわすと、ずんぐりむっくりで尻尾が二つに分かれたネコがいました。
ブー太郎です。
鴨橋さんはブー太郎に声をかけました。
「ネコさん、ここどこだべか?あんたの住みかか?」
「おいら、ここに住もうと思うんだけど、住んでも大丈夫だか?」
「ブー」
「おっ、いいんだべか?」
ブーしか言わないブー太郎に代わって、後ろから飛んできたフクロウ先生が「かわラボ動物村(仮)」の話をすると、鴨橋さんが「おいらも手伝って、一緒に住むべ」と言って、仲間に加わることになりました。
おしまい
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