作・河原敬吾
ブー太郎とトン吉は同級生。
「ブー」としか話せないブー太郎と
語尾に「ブー」をつけて話すトン吉はすぐに仲良くなりました。
ブー太郎と仲良くなったトン吉ですが、おっちょこちょいでいつも間違えてばかり。フクロウ先生が「ブー太郎」を呼んでも返事をしたり、休みの日に元気よく登校したり。
大きくなってもトン吉のおっちょこちょいは直りません。
動物に道をたずねられても間違えて教えたり、よそ見をしながら歩いて大きな木にぶつかそうになったり。
そんなトン吉も仲良しのブー太郎と一緒の動物村にはやる気まんまん。
だけど、トン吉のことをよく知っているブー太郎は少し不安。
ある日のこと、みんなで「どんな村にしようか?」話し合っていると「トンカントンカン」と近くで大きな音が聞こえてきました。みんなで音のする方へ行ってみると、トン吉が村のなかに自分の家を建て始めていました。
まだ話し合ってるときに家を建て始めたトン吉の素早さには、みんなあきれ顔。
しかし、トン吉が建てている家をよ~く見てみると、大きくてとても立派な家になりそうな雰囲気。これにもは、みんなも関心してしまいました。
おっちょこちょいのトン吉をよく知るブー太郎は、勝手に突っ走るトン吉には相変わらず困ったものだと思いつつも、一生懸命に大きな家を建てているトン吉を見直しました。
動物村のシンボルになりそうな立派な家が建ちそうです。
おしまい
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