※この物語は、かわラボ編集部のTwitter/instagram(@cawarabo)で日々投稿されている「今日のブー太郎」の中で「○○って何だ?」とチュー尉が疑問に思ったことを後輩のチュートはんぱかせと解き明かしていくものです。気になる方はぜひSNSもチェックしてみてください。

 

<今月の疑問>

 


 

チュー尉:この前、派手な格好をしたニンゲンの若者がいっぱい集まって「成人式」ってのをやってたんだけど成人、成人式って一体何なんだ? 教えてくれよ、チュートはんぱかせ!

チュートはんぱかせ(※以下、ぱかせ):先輩、「成人」も知らないんですか?では成人と成人式について教えてあげましょう! それでは、僕に付いて来てください…あっ、ブー太郎も一緒に来ますか?

ブー太郎:ブー

ぱかせ:では、みんなで一緒に「成人」を知る旅に出かけましょう!!!

チュー尉;おー!!!

ぱかせ:まず、成人とは何かというと、満20歳以上になるニンゲンのことを指します。20歳以上を「成人」、20歳未満を「未成年」と呼びます。ニンゲン界では、20歳になると成人(せいじん)=大人(おとな)と呼ぶようになりお酒を飲んだり、タバコを吸ったり、選挙に行くことができるようになります。

チュー尉:へぇ~。20歳になると呼び方が変わったりできることが増えるんだな。

ブー太郎:ブー

ぱかせ:しかし、142年ぶりに法律が変わって、2022年から成人の年齢が18歳に変更になります。た・だ・し、お酒を飲んだり、タバコを吸ったりするのは20歳になってからで変わりません。大きく変わるのは、18歳から選挙に行くことができるようになることです。

チュー尉:なるほど。成人の年齢が変わって出来るようになるもあれば出来ないこともあるんだな。ややこしいぜ。

ぱかせ:はいっ、そうなんです。ルールを決めて呼び方を変えたり成長度合いに応じてできる事を増やしていく仕組みなんです。ネズミやネコの世界とはちょっと違うので理解が難しいかもしれませんね。更に、最近われわれが住む日本のニンゲン界で問題になっているのが、年々、成人になる人が減っていく傾向にあるということなんです。

チュー尉:ニンゲンが減っていくのが問題なのか? 俺は別に困らんぞっ!

ぱかせ:先輩は困らないですけど、成人が減るということは働く人数が減ってしまい、ニンゲンの今までの仕組みを維持していくのが難しくなっていくという問題があるんです! まったく!

チュー尉:あっ、ホントだ! 1970年前に比べてこんなにも減ってきてるんだな。こんだけ減ってくると確かに大変そうだな~!   なぁ、ブー太郎?

ブー太郎:ブー

ぱかせ:成人について少しはご理解いただけたようなので、次に「成人式」についてご説明していきますね。成人式というのは、20歳になったばかりの成人を各地方の自治体が自主的に招待してお祝いする儀式のことを指します。そこに招かれた新しい成人たちは、派手に着飾って参加するため、この日、町の美容院は朝から大忙しになります。先輩が出会った若い女の子たちも着物で着飾っていたと思います。

チュー尉:そうだった、そうだった。みんなキラキラした着物を着て、頭にも派手な飾りを付けてたぜ!   でもなんで成人になったからってお祝いするんだ?

ぱかせ:お祝いを始めるようになったのは、あまり昔からではないんです。

チュー尉:3年前からか?

ぱかせ:そんなわけないでしょ! あまり昔からではないといっても、70年以上前にはなります。

チュー尉:なんだ昔じゃね~かよっ!

ぱかせ:日本の歴史の中では、あまり昔ではないということですっ! 先輩、すこし黙っててください!! 話を元に戻すと、お祝いをするキッカケは、第二次世界大戦で日本が戦争に負けた直後の1946年に埼玉県北足立郡蕨町(※現在の蕨市)で未来ある若者を励まそうとしたお祭りがキッカケだったんです。このお祭りがあっという間に全国に広がっていき、国にも影響を与えて、1948年に「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨として正式に成人をお祝いする「成人の日」が決められ「成人式」を行うことになったんです!

チュー尉:なるほどな~! さすが、ぱかせ! よく知ってるな~!

ブー太郎:ブー

チュー尉:よしっ! ブー太郎、俺たちも明日「成人式」やってお酒を飲みながらパッ~と騒ごうぜ~!

ブー太郎:ブー

ぱかせ:いや、だからそういうことじゃ・・・。まったくわかってない(涙)。

おしまい