※この物語は、かわラボ編集部のTwitter/instagram(@cawarabo)で日々投稿されている「今日のブー太郎」の中で「○○って何だ?」とチュー尉が疑問に思ったことを後輩のチュートはんぱかせと解き明かしていくものです。気になる方はぜひSNSもチェックしてみてください。
<今月の疑問>
チュー尉:よ~ぱかせ、元気にやってるか?そういえば、ニンゲンが昨日は「ねんど末」、今日は「ねんど初め」って言ってたんだけど、そもそも「ねんど」ってなんだ?「粘土」とは違うのか?教えてくれよ、チュートはんぱかせ!
チュートはんぱかせ(※以下、ぱかせ):違うに決まってるでしょ!それは、粘っこい土のことです。つまり、粘土というのはですね、地層の中から得られる…あっ、その「粘土」のことじゃないですね。失礼しました。そう、「年度」について。ニンゲンは、この「年度」というスケジュールによって行動しているんです。
チュー尉:へぇ~、「粘土」によって動いてるんだな。
ぱかせ:だから、その「粘土」じゃないって言ってるでしょ!ホントにもう(涙)…今回も、みんなで一緒に「年度」を知る旅に出かけましょう!!!
チュー尉:ちょっと待って、まだ粘土を作って途中なのに~。
ぱかせ:先輩、遊んでないで早く行きますよ~!
ブー太郎:ブー
ぱかせ:まずは、年度と粘土は違うということをご理解いただいた上で、年度というのは、1年間の区切りのことを言います。
チュー尉:1年の区切り?1年は、1月から始まって12月で終わるんじゃないのか?
ブー太郎:ブー
ぱかせ:はい、暦の上ではそうなんですが、暦とは別に多くの企業や学校、行政などがお金を計算したり新しいニンゲンを受け入れる区切りとして、4月1日から始まり翌年の3月31日で終わる「年度」というものを取り入れているんです。企業によっては、必ずしも4月1日から始まるとは限りませんが…。
ぱかせ:あっ、先輩だいじょうぶですか?
チュー尉:大丈夫だ!
ぱかせ:よかった!話はご理解いただけましたか?
チュー尉:おう、わかった!
ぱかせ:えっ?わかったんですか?
チュー尉:わかった!会計や入社、入学を始めるのが4月1日で終わるのが翌年の3月31日ってことだろ?
ぱかせ:えっ?いや、その通りですけど、どうしたんですか?驚いて言葉が出ません。もしや、さっき頭を打って、頭がよくなっちゃったんですか?
ブー太郎:ブー
チュー尉:ん?失礼な、オレはもともと頭がいいんだぞ!いいか、ぱかせよく聞け!!年度については、1886年(明治19年)に、暦年とは別に財政法第11条で予算年度が4月から翌年の3月までと決めたことで、学校や企業もこの年度に合わせるようになっていったんだぞ!
ぱかせ:あっ?そんなことまで知ってるとは、ますます心配になります。
ブー太郎:ブー
ぱかせ:あっ、だいじょうぶですか?
チュー尉:いてててて…あ~大丈夫だ!
ぱかせ:よかった!先輩、しかし、「年度」についてよくご存じですね。
チュー尉:ん?何がだ?あっ、ねんどなっ!ねんど遊びは楽しいよなっ!よしっ!ブー太郎、これからねんど遊びをしに行くぞ~!!!
ブー太郎:ブー
ぱかせ:ああああああ~元の先輩に戻ってしまった…嬉しいような悲しいような(涙)。
おしまい
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