20代の中頃、自分の頭の悪さと知識の無さを痛いほど思い知らされ、どうしたら頭の良い大人たちに追いつけるのかを考えていたが、それは途方もなく長い道のりのように思われ、どこから手をつけ何をすれば良いのか全くわからなかった。学生時代に勉強をしてこなかったツケが社会に出てからここまで如実に出るとは思ってもみなかった。

知識を得るにしても、何が正解なのか全くわからなかった。

そんな時、明治大学教授の斎藤孝さんの書籍(※タイトルはすっかり忘れてしまったが・・・)
のなかに、こんな内容の一節があった。

・本を読まない社会人はダメ
・1か月に最低10冊は読む(買う)
・気になった本は結果読まなかったとしても買う

うろ覚えなので正確ではないが・・・。確か、こんな内容だったと思う。

すがるものがなかった僕は、この書籍に書いてあることを信じてすがってみた。
政治、経済、ノンフィクション、歴史、小説、アート、エッセイなどジャンルを問わず知りたいと思った分野の本は迷わず買った。

「月に1万円の書籍代、そして古本ではなく新品を買う」

お金はなかったが、これが、自分で決めたルールだった。
新品を買うことに決めたのは、「古本が出回るまで待とう」と思ってしまうと、読みたいタイミングを逃してしまうと感じたからだ。

本を買い漁って多くのジャンルの本を読みだすと、最初は点として存在していたモノがうっすらとした線になって見えてきた。それにより行動も変わり、自分なりの答えを得ることができるようになってきた。少しだけ、課題を解決する方法を得られた気がした。

今でも、月に1万円とは決めていないが、自分の中に点が存在しわからないことが多くなってくると、それをつなぎ合わせるように本屋かAmazonで書籍を数冊購入し点と点を埋めていく。