第5艘「私のリョウくん」
2020.05.10私のリョウくんは、世間的に見て影の薄い人間だ。彼と面識がある人の中で、彼の顔をちゃんと覚えている人はそれほど多くないだろう。今だって、かけている黒縁の分厚い眼鏡に印象の全てを奪われてしまっている。どこかのメーカーが作っ […]
私のリョウくんは、世間的に見て影の薄い人間だ。彼と面識がある人の中で、彼の顔をちゃんと覚えている人はそれほど多くないだろう。今だって、かけている黒縁の分厚い眼鏡に印象の全てを奪われてしまっている。どこかのメーカーが作っ […]
約20年前、レストランのガイドブックの編集を担当していた時、会社のある表参道の骨董通りと六本木通り沿いにあるデザイン事務所を毎晩のように行き来していた。 カメラマンから上がってきた写真(※ポジ)をルーペで覗き込み、掲載す […]
会社に属してた頃、新しい仕事の依頼でなおかつ自分の思うように動ける仕事がきた時には心が躍った。 某企業のPR誌を5年程担当した時は、企業の担当者には毎回それらしく企画の説明をしたが、企画の内容はほとんどこじつけで自分の行 […]
2回目は、過去の出来事をもとに「東京グレー」の物語を書こうと決めていたがやめた。 過去を振り返るより、現代と「東京グレー」の関係を少しだけ整理してみたくなった。 僕は、現実が複雑に絡みあって脳が疲れてくると財布とスマホだ […]
東京はグレーだ。 約20年前、東京グレーの正体が知りたくて「東京」にこだわって働き始めた。 きっと、東京グレーの正体を知りたいと思わなければ、とっくの昔に東京で挫折し東京を諦めていたと思う。 全ての好奇心の対象は「東京グ […]